スペイン留学

留学予算を決めよう

留学費用は多く用意できるのであれば、多いに越したことはありません。ですが、ほとんどの留学希望者には捻出可能な予算の金額があるでしょうから、しっかり吟味して予算をきめなければなりません。
留学費用は、渡航期間の長さ、滞在する都市の物価、通学する学校の種類、宿泊費用、円とユーロの為替レートなどで大きく変動します。
1ヶ月留学するのか、1年留学するのか、都会に留学するのか、田舎に留学するのか、公立の大学に通うのか私立の語学学校に通うのか、大学の寮に入るのか、ホームステイするのか、自分でアパートを借りるのか、などなどの様々な要素によって費用が変わってくるのです。

留学予算を決めるには以下の4つの要素を考慮にいれなければなりません。
渡航費(往復) 、学費、滞在費(宿泊費)、生活費の4つです。これらを大まかに計算して予算を組むのが賢い予算の立て方です。

では、これら4つの費用はどれくらいかかるのでしょうか?まず、渡航費ですが、オフシーズンの格安航空券を狙って購入すれば、往復で10万円台で抑えることも可能です。
渡航費の予算は格安旅行券を利用したとして10~20万円をみておけば大丈夫です。

次に学費ですが、こちらは語学留学か、大学留学か、公立か私立かで大きく学費が異なります。
語学留学は1ヶ月で5~15万円程度で、設備や授業単位数などでも大きく学費が異なってきます。大学留学では公立大学が1年で15~30万円程度、私立大学で70~200万円程度となります。
自分の語学力、学力に合った学校選びは非常に重要です。自分の語学力、学力が合わない学校に入学したために、留学に挫折したということのないように、留学コーディネイターに学校選びを依頼するのも一つの方法です。

滞在費は、学校の寮に入ったり、安いアパートなどを借りると安く抑えることができます。
ホームステイは食事つきである場合が多いので案外に費用がかさみます。また、学校の寮やホームステイは個室でなく2人部屋の場合もあり、2人部屋の場合は宿泊費を安く済ませることができます。
スペインは軽減税率が実施されているので、食材を買って自宅で自炊すればかなりの節約になります。食費や雑費を足しても贅沢をしなければ1ヶ月2~5万で済ませることができるでしょう。
ですが、せっかくスペインに行くのであれば、少し贅沢をして「バル文化」を満喫してみても良いかもしれません。その場合、生活費の予算に少し余裕を持たせる必要があるでしょう。
上記の金額を総合して、スペイン留学の大まかな留学費用の概算は以下の通りとなります。ですが、航空券代や為替相場は日々刻刻と変わりますし、語学学校にはシーズン料金が加算される場合もありますので、しっかり下調べして予算を組むことが大切です。

留学先の学校と宿泊先を決めよう

スペイン留学初心者にとって、学校選びはかなりの難関と言えるでしょう。ですが、マドリードやバルセロナなどの大都市にある語学学校であれば、インターネットに日本語の学校案内を乗せている場合もあります。そのようなサイトを見つけることができれば、日本語表記のサイトから直接入学申し込みをすることもできます。

宿泊先選びについてですが、1~2週間の滞在であれば安いホテルに滞在するのも一つの方法です。宿泊先選びは、留学期間によって大きくことなりますが、語学学校の場合学校が寮、アパート(ピソ)やホームステイ先を紹介してくれる場合もあるので、学校に宿泊先の斡旋をしていないか確認してみましょう。その他の宿泊方法としては、シェアハウスに居住するなどの方法があります。
学校選び、宿泊先選びは留学の要となる重要な決定事項なので、スペイン語に自信のない方は留学エージェントや留学コーディネイターと相談して決めるのが一番確実な方法だと言えます。

留学保険に入ろう

スペインに90日以上留学する場合、ビザの申請に留学保険(海外旅行保険)加入の証明書が必要となってきます。90日以下の滞在であっても、海外での医療費は非常に高いため日本で留学保険に入っておいた方が安心です。例えば、海外で医療機関を訪れた場合、血液検査だけで10万円かかってしまったという事例もあります。こういった場合、日本で留学保険に入っておけば、治療費が全額保険で降りるため安心して留学することができます。

留学保険は「留学保険比較サイト」で簡単に比較することができますし、相談だけなら無料ですので、気軽に相談してみると良いでしょう。ビザの申請などは渡航のかなり前から準備しなければ間に合いませんが、留学保険の加入は渡航間近でも、迅速に手続きを済ませることができます。海外で病気やけがをしてしまったら、最悪数百万の医療費を請求される恐れがあるので、万が一に備えて日本で留学保険には入って渡航しましょう。

留学ビザを申請しよう

スペインへ入国する場合、滞在期間が90日以内なら語学留学であっても「観光」扱いになるのでビザは不要です。ただし、90日以上滞在する語学留学をする場合はビザの申請が必要になります。ビザの種類は「学生ビザ」で申請先は在日スペイン大使館です。
学生ビザの申請手順ですが、まずは「査証申請書」を手に入れます。「査証申請書」は在日スペイン大使館領事部へ直接取りに行く、またはメールアドレスか住所をFAXかメールで連絡することで入手できます。
学生ビザ申請に必要な書類は以下の通りです。

これら必要書類を揃え、東京の在日スペイン大使館領事部に提出すればビザ取得完了です。

航空券を取ろう

日本からスペインの主要都市までは乗り換えなしでも14時間かかります。
同じエコノミークラスでも、オンシーズンかオフシーズンか、トランジット(乗り換え)ありかなしかで料金が大きく異なってきます。
日本からスペイン主要都市への直行便は非常に数が少なく、格安チケットであればほぼトランジット(乗り換え)は確実だと思っておいたほうが良いでしょう。

格安航空券はHIS、スカイスキャナー、エクスペディアなどの航空チケット比較サイトで調べると様々な経路と価格のチケットが出てきますので、よく吟味して購入することをおすすめします。
航空チケット比較サイトで日本とスペインの往復チケットを調べると、オフシーズの場合、乗り換え有りで往復55,000円程度でした。また、別のシーズン、別の経路で調べた場合は250,000円とチケット代に5倍の開きがありました。

格安航空券安く購入するポイントは、観光シーズンがオフシーズンの時を狙って買うこと、出発日よりも数カ月早めに予約しておくことです。
航空券は一般的に出発3ヶ月前までに購入すると「早割り」のような価格設定となり、割安に購入することができます。
出発日前の3ヶ月を切ると価格が上がってしまう可能性が高いので、早めに航空券比較サイトで購入することをおすすめします。

まとめ

スペイン留学の学校選び、宿泊場所選び、保険加入、ビザ申請、航空券購入などの準備は手続きが非常に煩雑で個人で行うにはかなりの労力を要します。
出発前にバタバタしないように、早めに準備を始めることが重要です。手続きに自信のない方は、留学エージェントや留学コーディネーターに手数料を払ってフォローしてもらうのも一つの方法です。
時間の節約になりますし何よりも確実に手続きしてもらえるので、一つの選択肢として考えておくのも良いかもしれません。